よけのまいのにんげん

いつかの為の遺書です。

つきつめちまった灯明をぼんやり見やる日替わりの人間、ほかの動物を賢いだのと思える根拠も考えず人間、己のおもいを他者に伝えていいと何故に判断しているのだ人間、根拠などないと考えるような生き物は生きようとしていていいかもわからないまま人間、いのち奪われないことを前提にしか考えることもできない人間、さびしいと思う資格があるとみな勘違いしている人間、わたしが開けているカーテンを閉じて陽のひかりを遮る人間、老けたくないとおもうほど現在の貴殿らは芸術なのか人間、自己に基づく好みすらありはしないほうが苦痛も少なかろう人間、ことばなんて覚えなければ人間と会話しなくてよかったのか人間、価値観もかんがえぬまま家を建てまくり人間、ここもまだ戦争をしている、それに気づけない人間は人間じゃない