よけのまいのにんげん

いつかの為の遺書です。

習作

俯いて隠した歪めた顔も意味はない

死人のつもりで家を出る

髪振り乱すほどの価値ないって言い聞かせ

今日もまた気に入りの靴履いて

竹の切り口で怪我をした夜、

かわいがられる人間のつもりか

どちらも怖くないふりをして

進む

 

過ぎるのを待つ なにも過ぎてくれない

笹にまみれてイタチが転がる

目玉を見る意味もわからずみんな目玉を見ている

内面ごまかすような着飾り方する人間

笹にまみれて泣いて

こぞってみんなが寝不足だ

だれの話もわからない

 

祝福もないことの救いがわからないなら人間じゃないと言ってかすんでしまえ

用なし

笹にまみれて

なんにももともと尊くないことたちを愛でることをつとめて保っていくことは侵してほしくないとうそぶく

こわいことも引き受けて価値もなくいたいのに

矮小