よけのまいのにんげん

いつかの為の遺書です。

秋のはじまり・灰色の爪

気温が下がり盛夏よりも虫が元気に飛んでいて自分の身をごまかせないけど周囲は生命が穏やかに喧騒をやめない、穏やかになりたいから自分をごまかしたい、手の爪にネイルポリッシュを塗って、自分をごまかしたい、自分をごまかす為にできることをその割りに知らない。飛んでいる虫ぐらい馴染みたい。馴染めないからごまかしたい。なのに馴染めずごまかせず穏やかになれずつま先立ちしてキンキンしたものに耐えてるかのようにしか、ネイルポリッシュは灰色を塗った、黒色よりやわらかいだろうと思って、なにがやわらかいんだ、なにもやわらかく成れていないくせに。

矮小な人間も多幸になるならそれはもっと俯瞰して見ても多幸なことなの?