よけのまいのにんげん

いつかの為の遺書です。

インクジェットプリンターをかち割ったらただのゴミであるようにまたわたしもゴミであるので今日もスチールトゥで自他共々の人体を殴ってゴミをふやしているだけで安上がりのあいつはそろそろくたばってほしいって願いをささやかだと信じてます、だれもかれものなにかのどこかはきっと透明で静かなんだとかのたまうこの世のにぶい勘違いを撒きちらしてたのしいですか? って結局わたしもちゃんとつきつけられぬままの春とか雨とかの経過だけが尊い。なにもかも尊くないことだけを知ってしまっても糾弾されるのであればみんなうそをついてみんな負けてしまうしかないでしょうねとだれも言わないおもってもいない?

かなしいことも尊くなく多幸なことも尊くなくしあわせや尊さをはかれるほどそもそも人類はかしこくもなく能もないはずであると気づいているのになぜそんなにみずからの立場が保障されているとおもっているのかわからないままただ沈んでいく、また死体の土に、それはきっとこわくない正しいことだと思えばいいのでしょう。みずからを惨殺されない前提ですごしていられるひとばかり羽ばたく権利があるならきっと撃ちおとしたいひとばかりも在るでしょう。きっと免罪符は免罪符とすぐ気づいてわかってしまって免罪符以上にはなれず免罪はきっと為されない、(このことを)今夜のなぐさめにどうぞ。

幼少期から約束事などを守ってもらった記憶があまりなく、そのくせ24になってもバカ正直に人のいうことを受けとめてしまうし、今、「わたしは昔から約束事を守ってもらえない人だったな」とか思ってしまって、こんなようなことを考えたり思ってしまうようなわたしは残念な生物すぎて、世を儚む以外に道がない

 世を儚んでいる癖に傷つけられたら悲しむし、なるべく傷つけられたくないとか思ってるし、大事なものごとや人との関わり方もわからず、わたしという生き物の底の浅さが甚だ滑稽で醜い。

滑稽で醜い癖にごはん適量たべ、適当にトンチンカンなりな身なりを整えたつもりでいる。

救いようがないのに生きていることが耐えられないだけの無能

死を意識せずには存在していられないがゆえに生きてゆくための営みにかかわる努力に割くエネルギーもなく、意識している死を遅らせることしかしていない。

七千円で揃えた死を意識している道具だけ完璧でなんの勇気も持ちたくはないと泣いている、贅沢に。

肉体も痛めつけまくりたいとき、どうしたらいいのかわからなくて、この年にもなって途方にくれている。

無様。

つきつめちまった灯明をぼんやり見やる日替わりの人間、ほかの動物を賢いだのと思える根拠も考えず人間、己のおもいを他者に伝えていいと何故に判断しているのだ人間、根拠などないと考えるような生き物は生きようとしていていいかもわからないまま人間、いのち奪われないことを前提にしか考えることもできない人間、さびしいと思う資格があるとみな勘違いしている人間、わたしが開けているカーテンを閉じて陽のひかりを遮る人間、老けたくないとおもうほど現在の貴殿らは芸術なのか人間、自己に基づく好みすらありはしないほうが苦痛も少なかろう人間、ことばなんて覚えなければ人間と会話しなくてよかったのか人間、価値観もかんがえぬまま家を建てまくり人間、ここもまだ戦争をしている、それに気づけない人間は人間じゃない

人間らしさという名のもとみんなみんな盛大に真面目に狂うこと狂うことみんなみんなより精密に狂おうと余念なく励みつづけてわたしのような地球の人間じゃないやつはペシャンコになれと悪意がないように善意しかないようになにもかもだまして狂わせてはやく屈服しろやと暴力圧力暴制をかけてくるいやあまったく巧みな狂いようで完璧ですねいやあまったくご立派な人間らしい人間ですねおねがい少し静かにしてください

感覚とあたまの外側のことがらがやたらめたらに馬鹿さわがしく馬鹿うるさくわたしはその影響で今夜もごはんをたべられない。なぜたべられないのかわからない。なぜ感覚とあたまとその外側かしずかでないとごはんがたべられないのかわからない。そしてなぜそういったことでたべられないひとがわたしの周りにはひとりもいなくてなぜわたしだけがそんなことでたべられないのかわからない。なぜそのことを攻撃されたり冷やかされたり感覚とあたまの外側を構成しているひとたちはしてくるのか、これは考えた、かんがえた、きっとわたしの言動がおかしくて攻撃したらハイ直しますとばかりにきれいな歪でない容器にわたしがなれると期待しているからでしょう。そうおもうとますますこんなことでたべられなくなっているわたしははやく処分されるべきだとおもう。存在していまった以上はなるだけはやく処分されて流れてきえていくべきでしょう。痩せないように生活くずれないように気がおかしいとされる言動をとらなくて済むようにとばかりかんがえてわたしは日を送らなくてはならないけどそういったことはやはり面倒でしんどいことなのでそういったことをやめたいと思う以上は悪影響のなるだけすくないうちに処分されていくことがのぞましいらしいとさすがにこの年になって学んでいる。こんなことばかりに悩まされつづけてこんなことばかりを気にして意識しないといけない日を送っていくほかに選択肢もなくわたしはただ心地悪くないところで穏やかにすごしたいという願望を追ってきてまだそれは叶ったことないけどだからいつか叶うはずでってわたしはだから感覚とあたまの外側の事象たちによってごはんたべられなくなる分際でなにをゆめ見てるんだ

なにもきらめきのない時の流れである。きらめきがないどころかただ身体だけが容器のように存在していてただそれが腐って分解されていないというだけ、身体という容器がほかの容器とともに存在して流れたり流れなかったりというだけ。わたしは容器でしかない。わたしの精神とされるものはいつもどこにもいない、どこにも流れていない、存在しない、殺し合わない。容器が起床し、食事をし、就寝し、そのうちなにかで亡くなる。そこにはただ流れがあるだけで意義はない意味はない、生産性というのは宇宙にとってなんなのだ? 容器のかずが増えることは投棄されるものが増えて容器もたくさんどんどん投棄されることでわたしも容器だからそのうちただの流れのままに処分されてなだらかになるしまた生産されていく諸々になにがしらの影響もなくきれいな流れで処分されてきれいになる。容器が生きているものだったらそれは処分されるものということで動くものは時の早い遅いがあれ処分されるという流れのうえで流れてわたしという容器も割れていようがきたなく崩れていようが関係がなくただほかのきらめいた容器とおなじく処分されるから、それを希望にわたしたちという人々はわたしたち以外を執拗に攻撃懺滅しつづけている、殺し合いということをさけようと婉曲して、見た目のいいものばかりでしきつめて、見た目のよくない容器はこなごなにしてから接着してリサイクル、たのしまなければならない、有意義でなければならないと容器のくせにやかましくいうリサイクル逃れた容器、リサイクル逃れた容器はリサイクル要因の容器よりえらい、すごいね。その流れは宇宙になんの意義もない意味もない、なのに意義も意味もあるように見せるのがうまい容器がえらい、そうなの、すごいね。わたしという容器はただ処分に気づいて流れている、かけがえのない透き通った殺し合いがなされているのだとして、だれの血だろうとわたしの城ではしずかにしてくれ。