習作
俯いて隠した歪めた顔も意味はない
死人のつもりで家を出る
髪振り乱すほどの価値ないって言い聞かせ
今日もまた気に入りの靴履いて
竹の切り口で怪我をした夜、
かわいがられる人間のつもりか
どちらも怖くないふりをして
進む
過ぎるのを待つ なにも過ぎてくれない
笹にまみれてイタチが転がる
目玉を見る意味もわからずみんな目玉を見ている
内面ごまかすような着飾り方する人間
笹にまみれて泣いて
こぞってみんなが寝不足だ
だれの話もわからない
祝福もないことの救いがわからないなら人間じゃないと言ってかすんでしまえ
用なし
笹にまみれて
なんにももともと尊くないことたちを愛でることをつとめて保っていくことは侵してほしくないとうそぶく
こわいことも引き受けて価値もなくいたいのに
矮小
■
インクジェットプリンターをかち割ったらただのゴミであるようにまたわたしもゴミであるので今日もスチールトゥで自他共々の人体を殴ってゴミをふやしているだけで安上がりのあいつはそろそろくたばってほしいって願いをささやかだと信じてます、だれもかれものなにかのどこかはきっと透明で静かなんだとかのたまうこの世のにぶい勘違いを撒きちらしてたのしいですか? って結局わたしもちゃんとつきつけられぬままの春とか雨とかの経過だけが尊い。なにもかも尊くないことだけを知ってしまっても糾弾されるのであればみんなうそをついてみんな負けてしまうしかないでしょうねとだれも言わないおもってもいない?
かなしいことも尊くなく多幸なことも尊くなくしあわせや尊さをはかれるほどそもそも人類はかしこくもなく能もないはずであると気づいているのになぜそんなにみずからの立場が保障されているとおもっているのかわからないままただ沈んでいく、また死体の土に、それはきっとこわくない正しいことだと思えばいいのでしょう。みずからを惨殺されない前提ですごしていられるひとばかり羽ばたく権利があるならきっと撃ちおとしたいひとばかりも在るでしょう。きっと免罪符は免罪符とすぐ気づいてわかってしまって免罪符以上にはなれず免罪はきっと為されない、(このことを)今夜のなぐさめにどうぞ。
■
幼少期から約束事などを守ってもらった記憶があまりなく、そのくせ24になってもバカ正直に人のいうことを受けとめてしまうし、今、「わたしは昔から約束事を守ってもらえない人だったな」とか思ってしまって、こんなようなことを考えたり思ってしまうようなわたしは残念な生物すぎて、世を儚む以外に道がない
世を儚んでいる癖に傷つけられたら悲しむし、なるべく傷つけられたくないとか思ってるし、大事なものごとや人との関わり方もわからず、わたしという生き物の底の浅さが甚だ滑稽で醜い。
滑稽で醜い癖にごはん適量たべ、適当にトンチンカンなりな身なりを整えたつもりでいる。
救いようがないのに生きていることが耐えられないだけの無能